常徳寺へ行って来ました!!
先日、阿東蔵目喜の常徳寺へ行って来ました!!
常徳寺のあるこの地域は「町」という集落で、今では世帯数も少なくなり、
ひっそりとしていますが、かつて、この近くには鉱山があり、たくさんの人が
働いていたので 1000軒以上もの家々が立ち並び、まさに「町」の賑わいが
あったそうです。ここ常徳寺は、雪舟が築庭したと言われる池泉鑑賞式の庭園が
あることで知られています。
その昔、常徳寺もたくさんの檀家があったそうです。
雪舟が作ったと言われている庭園はこちら!!
この庭園は雪舟作として地元では伝えられており、平成2年度から3年度にかけて
山口県教育委員会のおこなった山口県庭園調査の際、「防長風土注進案」
(江戸時代の古文書)のなかに、「雪舟之筑低常徳寺境内にあり・・・」との
記述があることから調査が待たれていました。 阿東町教育委員会が山口県教育
委員会及び山口県埋蔵文化財センターの指導のもと、平成8年度に確認の発掘調査を
おこなったところ、庭が埋もれていることがわかり、平成9年度、10年度と発掘調査を
継続しておこない、庭園の全容をあきらかにしました。 この庭園の様式は池泉鑑賞式で、
自然の岩盤を主景とし、裾部を巧みに掘削して力強い渓谷風の滝石組に仕上げられている
のを特徴とし、鍾乳洞から涌出水を導いて遣水に通し、滝口から中島を取り巻く浅い溝状の
流れを経て池尻より排出させる構造となっています。~山口市教育委員会~
現在は、イノシシが“中島”の部分を掘り返してしまった為、ビニールシートで
覆われ保護されています。
庭園の修復整備に向けて、今いろいろと調査が行われているそうです!!
早くお目見えするといいですね♪ 常徳寺前の林道を奥へ入っていくと、
常徳寺から歩いて約3分の右手山側に、 “こうもり穴”と呼ばれる鍾乳洞があります。
内部はこんな感じです。
このコウモリ穴の入口には、雪舟が座禅を組んだと言われている “座禅石”と言う、
四角い台のような石があります。中には、湧き水が溜まっています。
ここの湧き水を遣水に通し、池泉に引いていたそうです。
更に林道を進むこと約2分で、“地蔵の嶽”に到着。
今は岩肌が見えるだけですが、かつては水が流れ、僧侶たちが滝行をしたと言われています。
この時期、この常徳寺周辺では、“シャガ”がとてもキレイに咲いています♪
その他、この時期ならではの様々な雑草や山野草も花を咲かせていて、
散策もなかなか楽しいですよ♪
雨上がりで、葉っぱを縁取るような雫が、芸術的でおもしろーい!!
常徳寺へ車でお越しの際は、国道9号線三谷交差点より、県道11号線を萩方面へ
約15分ほど走り、右折し約5分。この↓看板が目印です!!
蔵目喜には、この他、桜郷銅山農村公園もあります!!
貴重な歴史的遺産と自然が楽しめる蔵目喜地区へぜひお越しくださいませ(^^)/