1. HOME
  2. ブログ
  3. 災害の爪痕

災害の爪痕

本日は、二つの川の氾濫による被害の大きかった徳佐坪ノ内地区の
床上浸水したお宅の復旧作業へ行って来ました。
想像を絶する光景に涙が出ました…。
家主の方の了承を得て、写真を使わせていただきます。

CIMG6275.JPG

胸のあたりまで、濁流が流れてきて、家の中のものを巻きこんだようです。
早めに避難されていたので、皆さん無事でしたが、もしこの中に取り残されていたらどうなっていたことか。

CIMG6277.JPG

物が流されて来て、倉庫の窓ガラスが割れてしまいました。

CIMG6283.JPG
CIMG6278.JPG

何人かの方が作業に来られ、みんなどろんこになりながら
部屋の物を出したり、溜まった泥を出したり、なんとかこの状態に。
その中には、近隣の夏休み中の小学生、中学生の姿も。
大人でも大変な作業なのに、積極的に作業をしていて、
胸を打たれました。

CIMG6295.JPG
CIMG6298.JPG

ですが、引き続き床下の泥を運び出したり、大きな家具を運び出したり、まだまだ手が必要です。
この集落の全部のお宅がこのような状態で、作業をしながら、今も避難生活を余儀なくされています。
消毒作業をするまでに、いち早く家の中の土砂を撤去しなくてはなりません。
精神的にも、肉体的にも疲労されている住民の方が心配です。
集落の周りはこんな状態です。
近くの橋は、今にも崩れそう。

CIMG6288.JPG

川の土手がこんなにえぐれています。

CIMG6289.JPG

線路は土台が崩れ、宙に浮いている状態。
鍋倉駅周辺では鉄橋ごと線路が流されているので、
復旧は当分先となりそうです。

CIMG6291.JPG

家の周りには瓦礫でいっぱい。

CIMG6301.JPG

道路もこんなに崩れてしまいました。

CIMG6286.JPG

これは災害のほんの一部です。
ここの集落以外でも、家屋が流されたり、
観光りんご園や多くの田んぼに土砂が流出し、
山や川や道路が数えきれないほど崩れています。
今も約3000戸が水道が断水していますが、給水車が出動し、
飲料水の配布が行われていて、本当に助かっています。
このような状況を伝えるべきか、悩みましたが、
阿東の現状を少しでも知っていただければと思い
ここに書かせていただきました。
一日も早い阿東の復興を願い、微力ながら自分のできることを
精一杯していきたいと思います。