あとう史跡めぐり ~鋼の里、蔵目喜へ~

2012年12月11日|Posted in: 史跡

去る12月9日(日)、あとう観光協会主催の
「あとう史跡めぐり~鋼の里、蔵目喜へ~」を開催しました!!
前日からの雪で、どうなることかと心配しましたが、
予定通り申し込み者全員参加してくださいました。
まずは、長門峡からスタート!!
バスの中では、阿東郷土史研究会の河村会長が
長門峡から蔵目喜に着くまでの道すがら、
街道沿いにゆかりある歴史の話や、
見どころについて説明をしていただきました。

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そして、蔵目喜ふれあいセンターに到着。
こちらは、銅山関連の遺物の展示や、
旧蔵目喜小学校校舎の中に、昔の農機具、
生活用品を集めた歴史民俗資料室などを併設した
蔵目喜地区のコミュニティセンターです。
ここからは、蔵目喜の銅山や歴史に大変詳しい
蔵目喜ふれあいセンターの小下所長より、
蔵目喜地区の銅山や、歴史についてお話を伺いました。

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ここ蔵目喜地区は、1200年にもわたる歴史ある銅山跡など
貴重な歴史遺産が多数あり、かつては銅山を中心に多くの人が集まり、
賑やかな地域だったことが知られています。
説明の後、近くの桜郷銅山跡農村公園へ移動。
見事な雪景色です♪

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登る階段が急なので、雪で滑らぬよう皆さん気をつけて!!

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ここでは、銅山の歴史や地質の説明をしていただきました。

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かつては、ここでたくさんの作業員が銅の採掘をしていたとのことです。

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再び、蔵目喜ふれあいセンターに戻り昼食タイム!!
お昼ご飯は、あとう和牛を使った「あとう和牛丼」をみんなでいただきました♪
あとう和牛のうまみがぎっしり詰まった牛丼がとっても美味しかったです♪

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食後は、併設する歴史民俗資料室を見学。
ここは、旧蔵目喜小学校の校舎で、
阿東全域から集められた昔の農機具や、
生活用品などが、ずらりと並んでいます!!

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いつの時代のものでしょう?琵琶もあります!!

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こちらは、纏(まとい)
地区の名前が書いてあり、これもなかなか貴重です!!

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午後からは、常徳寺方面へ移動。
常徳寺へ向かう途中、かつて弘法大師がこの地を訪れ、
その時に地元の人が、旅に疲れた弘法大師に与えたという水が
この管の中の井戸水だったと伝えられています。

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常徳寺への途中の山中にある、その昔、火災で亡くなった
女郎さんのお墓をお参りしました。
山中へ入ること十数分。女郎火難横死者之合葬墓に到着。

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かつて、この辺りが銅山で栄えていた頃、女郎宿があり、
この地域の多くが焼ける大火災があった際、
逃げ出さないよう蔵に閉じ込めれていた女郎さんが、
焼死してしまったそうです。
その後、毎年のようにこの地で火災が続き、
火事で亡くなった女郎さんの祟りが原因だと言う声もあり、
その供養の為に、このお墓が建てられたと言われています。

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墓からの帰り、暖かい陽が射して来たので、私達がお墓参りに訪れたことを、
きっと女郎さん達が喜んでくれたに違いないとみんなで言いながら、山を下りました。

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続いて、常徳寺庭園へ。
この地域がかつてたくさんの人で賑わっていたことを証明するかのように、
この周りにはいろいろな宗派のお寺があったそうです。
今でも、常徳寺と西教寺の2軒のお寺が目と鼻の先に建っています。
ここ常徳寺庭園は、「防長風土注進案」(江戸時代の古文書)のなかに
「雪舟之築庭常徳寺境内にあり…」との記述があることから
雪舟がこの地へ立ち寄ったと言われています。
この庭園の様式は池泉鑑賞式で、自然の岩盤を主景とし、
裾部を巧みに掘削して力強い渓谷風の滝石組に仕上げられているのが特徴。
鍾乳洞から湧出水を導いて遣水に通し、滝口中島を取り巻く
浅い溝状の流れを経て池尻より排出させる構造となっています。

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雪が積もっていることで、趣のある庭園の様子がよくわかります。

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庭園を見守るように、正面の高いところにお地蔵さんが鎮座しています。

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庭園のそばにあるこの碑は、阿東出身で山口県初の芥川賞作家
斯波四郎の小説「山塔」の題材になっているとも言われています。

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常徳寺の脇の山道へ進むと、途中コウモリ穴と呼ばれる洞窟があります。

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このコウモリ穴の入口には、雪舟が座禅を組んだと言われている
座禅石と言う、四角い台のような石があります。

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山道を更に進むと、山肌に地蔵の嶽(滝)があります。
こちらはかつて修行僧が滝行を行ったと言われています。

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ここも、雪と岩のコントラストがまるで水墨画のようで
参加者の皆さんも、とても感心されていました!!
雪が積もったことで、史跡めぐりがどうなることかと心配でしたが、
参加者の皆さんからも、雪があったお陰で趣があり
雪景色で逆によかったと満足された意見もあり、安心しました♪

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帰りのバスの中から、渡川駅近くにある「渡川繰舟永代録」と
「延命地蔵」を見学しました。

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この場所からは、かつての山口の防衛拠点であった渡川城のあった山が見えます。

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そしてこの近くには斯波四郎の生誕地も!!
普段何気なく通っている場所に、多くの歴史の礎が刻まれていることを、
改めて痛感しました。
やはり、このような史跡めぐりを行うのに欠かせないのは、
河村さんや小下さんのように、阿東の歴史に詳しい有識者の方の存在です。
大変わかりやすく説明をしていただけたので、大人から子どもまで、
楽しく歴史遺産を学べ、更に興味がわきました!!
地域の財産であるこういった史跡を埋もれさせず、後世に伝えていけるよう
今後も各地で「あとう史跡めぐり」を開催していきますので、
興味のある方はぜひぜひご参加くださいませ~(^^)/